第2章 競 技

 定義) ドラッグレースとは、参加車両が2台ずつ(例外的に1台で)舗装路面の直線コースで、停止状態から発進して1/4マイル(402.33m)または、1/8マイル(201.168m)の距離(以下「競技距離」と言う。)を走行する為に要する時間または競技距離のゴールにおける通過速度を争う競技をドラッグレースと言う。

 

1条 バーンアウト

レースのバーンアウトは、クラスにより場所を制限する。国内イベントではトップフュ-エル、アルコールファニーカー、プロストックカー、ガスドラッグスター、プロスカイラインGTR、プロストックバイクは、アンダーパワーでスタートラインを越えるバーンアウトが1回許されている。競技車がバーンアウト時に壊れて後ろにさがれない場合、コース上でUターンをしスタートラインに戻ることは禁止。バーンアウト時にセンターラインを越える事は失格ではない。バーンアウト開始後に車に触れる事は禁止。その他のクラスは、スタートラインを越えるバーンアウトは禁止。指定されたバーンアウトエリアで行う事。バーアウト規制は、スタート審判員の判断による。

 

2条 ステ-ジングエリア

車両が、ステ-ジングするためのエリアをスタートライン後方に設ける。このエリアはスタート準備のための区域であり一切の作業等を認めない。オーガナイザーは、このエリアに入れるクルーの人数を制限できる。

 

3条 ステ-ジング

競技車が走る為にステ-ジングエリアに付いたら、レーススタートの準備が出来ていなくてはならない。競技車は、セルフスタートしセルフステージしなければならない。この規則は1台で走る場合も同じで、プッシュスタートやプッシュステージは 禁止。ステ-ジングは、車のエンジン動力で行う事。ドライバーがステ-ジングラインと車の位置を確かめる為に機械や電子装置を使用してはいけない。車の位置を確かめる為には肉眼のみ認める。スタートをする為にプレステージとステージライトの両方が点燈していなければいけない。ステージラインを越えた場合には、当該ヒート無効となる。但し、ラダ-競技の最終ヒートの場合両者がステージラインを越えた場合は再スタートとなる。ステ-ジングをする場合、両者共ステージビームに前進する前にプレステージのライトを作動させなくてはいけない。相手側のプレステージライトが点燈する迄はステージライトを点燈させてはいけない。ステージするのに適度な時間が与えられる。タイムリミットはスタート審判員の判断とする。相手側レーンの車両がプレステージライトを点燈してから、プレステージライトを点燈するのが著しく遅い場合、又、スタート審判員の指示通りステージしない場合は、その時点で競技役員の判断により、当該ヒート無効とる。スタートシステムが作動する前にスタートラインを越えた者や、スタート審判員に指示された者はそのヒートのタイムは無効となる。また、エンジンストールについては、トップフュ-エル、アルコールファニーカーはその時点で当該ヒート無効となり再エンジンスタートは認めない。それ以外のクラスは相手がプレステージしていない場合に限り、1回だけの再エンジンスタートを認める。その場合にスタートラインを越えるバーンアウトは認められず、速やかにステ-ジングを行う事。シングルランにおいても同様とする。

 

第4条  スターティングシステム

 

1、プロスタート                                      

クリスマスツリーの3黄色、全ての黄色ライト(システムライト)が同時に作動しグリーンライトまで0,4秒のディレイ(間隔)がある。又システムライト点燈から、車両が動きだすまでのリアクションタイム(反応時間)は、+0,4秒未満の場合は、ファールとなり当該ヒート無効の裁定が下される。但し予選時のリアクションタイム(反応時間)は、+0,4秒未満の場合でも有効となる。

 

2、ストックスタート                                    

クリスマスツリーの3黄色(システムライト)のカウントダウンを利用し、グリーンライトまでの各ライトの間隔は0,5秒のディレイ(間隔)がある。又3番目(最終)のシステムライト点燈から、但し車両がスタートしたか否はスタート審判員及び競技長の判断による。には参加できない。この場合の予選とはラダ-方式の競技に該当する。車両が動きだすまでのリアクションタイム(反応時間)が+0,5 秒未満の場合は、ファールとなり当該ヒート無効の裁定が下される。但し予選時のリアクションタイム(反応時間)は、+0,5秒未満の場合でも有効となる。

 

5条 予選

1、 出走順番及びレーンについて                         

予選の出走順番及びレーンは、参加受付順を考慮して大会事務局より決定される。又シングルランの場合も予選順番及び指定されたレーンの変更は認めない。

 

2、全ての車は、セルフスタートしセルフステージしなければいけない。予選で同タイムが出た場合はその予選でのトップスピードの記録の良い方が予選順位が上位となる。予選に出走しない参加者は、ラダ-(決勝トーナメント)には参加できない。この場合の予選とはラダ-方式の競技に該当する。

 

 予選においてスタート後、トラブルなどによりゴールラインを通過できなかった者に予選タイム59,999秒が与えられる。但し車両がスタートしたか否かはスタート審判員及び競技長の判断による。                  

 

第6条  ラダ-(トーナメント方式)

予選のタイムでラダ-ポジションが決まる。予選に出走しタイム無効の場合のラダ-ポジションは、大会審査委員会に委ねる。1度ラダ-ペアリングが決まったら、オーガナイザーが必要としない限り変更は出来ない。参加亜者は予選終了後及び各ヒート終了後ラダ-ペアリング表を確認する義務がある。

 

第7条   シングルラン

ラダ-のペアリングが決定し相手が出走出来ない場合、ドライバー及びライダーは1台で出走する。ドライバー及びライダーが1台で走る場合、ステージしスタートシグナルを受けた時点で勝者とみなされる。シングルランで競技車がレーン判断のためセンターラインを越えた時経過タイムは無効となる。また、予選を除き、決勝ヒート中に不可抗力によりラダ-を組む事が出来ない場合(その時点で、片側レーン使用不可能等)はシングルランとするが、リアクションタイム(反応時間)とE.T(区間タイム)を含めたタイムトライアルとし、当該ヒートラダ-の組み合わせにおいて勝者の判定を行う。

 

第8条  コース選択権

コース選択は、経過タイムにより決まる。予選のE.T(区間タイム)が速い方が第1ヒートのレーン選択ができる。続くヒートでは、前回のヒートのE.Tの速い方がレーン選択を出来る。同タイムの場合は最高速の速い方が選択権を得る。ヒート制の場合はコースイン順にオフィシャルの指示によって決められる。

 

第9条  ヒート無効、失格

1.いかなる場合においても先に違反及び、アクシデント(2台共にゴールラインを切れない場合も同じ)を起こした車両は、当該ヒート無効の裁定の対象となる。

 

2.タイムトライアル及び予選を含むラダ-競技においてドライバー自身の操作により前進、後退が不可能となった場合は、いかなる場合においても、その時点で当該ヒート無効となる。但し、その場合でも競技役員の判断で前進のみで出走することを認める場合があるが、タイム及び勝敗は無効とする。

 

3.競技役員は正当な条件に従ってバーンアウト規定の改定について選択権を有する。車両がバーンアウト時に故障し、自走で車両を後退させる事が出来ない場合コース上を旋回してスタートラインまで戻ることは許されない。

 

4.スタートライン(ステージライン)を越えるバーンアウトを行い自力(ドライバー自身の操作)でステ-ジングが不可能で前進、後退が出来ない場合は、その時点で当該ヒート無効となる。ドライバーは、速やかに競技車両を離れ、センターラインより極力遠い位置のコース外に退避し、相手側の競技に支障の無いよう待機する事。その場合、当該チームのサービスクルーはスタート位置にて待機する事。

 

5.バーンアウトの最中にセンターラインを越えることは失格ではないが、その行為が危険とみなされた場合、競技役員が独自の判断で、その参加者の当該レースの参加資格を取り消すことができる。

 

 レースでコース上に記されたラインを越えた場合は、当該ヒート無効となる。ラインを越えるとは、タイヤの一部でもラインの塗装上を越えた場合。ガードレール、バリヤ或るいはその他の設備、(スタートシグナル、   タイム計測設備、パイロン等)に触れた場合も同様に、当該ヒート無効となる。

 

7.対戦相手との接触を避けるため、意図してラインを越えた場合は失格とはならない。

 

8.役員の許可なしにコースを逆走する事は認められない。

 

9.ラダ-方式の競技クラスにおいて、ラダ-時に、ラダ-ペアリングの双方が、当該ヒート無効になることがある

 

10.パドック内、ゴール後のリターンロードでは最低速度を維持しなければならない。これに違反した者は失格となる。

 

11.競技会において参加者(競技者含む)が、レース中断及び競技運営の支障等を起こした場合、訓戒、罰金、失格等がその程度の軽重に応じて適用される。                                         

 

上記の判定は、大会競技役員により大会審査委員会に報告され裁定される。

 

第10条  勝者の判定

1.ラダ-の場合2台同時にスタートし先にゴールラインを越えた者が勝者となる。タイムの発表はE.T(区間タイム)のみとする。

 

2.ヒート制の場合は2台ずつ同時にスタートし2回から3回のE.T(区間タイム)によって順位付けをする。

 

3.E.T(区間タイム)はSS1/4マイル(402.33m)又は、SS1/8マイル(201.17m)によって競われる。開催場所により異なる。尚、不可抗力により競技距離は、変更となる場合がある。

 

4.グリーンランプ点燈後5秒以内にスタートしない者は当該ヒート無効とする。

 

5.スタート後1分を経過してもフィニッシュしない車両は当該ヒート無効とする。

 

第11条  競技の成立

各クラスの参加者全員1回のランを終了していれば(予選を含む)その時点で競技は成立する。その場合の順位決定は、E.T(区間タイム)によって速い者から順位付けされる。クラスの全車とは、タイムテーブルに記載されている時間内に走行した者。また競技役員の指示によりコースインを完了した者を言う。この場合の抗議は一切受けられない。

 

12条 補足

同一競技会で同じカテゴリーの中で2台以上の車を運転してはいけない。 

 

 

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